その中吊り広告とは、株式会社パラドックスが年に一冊ずつ発行している語録『はたらく言葉たち』と阪急電鉄がコラボした「ハタコトレイン」という企画の一環で、阪急電鉄の車内に掲示されているものです。

こちら >> 「ハタコトレイン」が6月1日から走ります!
その “炎上になった広告(言葉)” が、以下のものです。
毎月50万円もらって毎日
生き甲斐のない生活を送るか、
30万円だけど仕事に
行くのが楽しみで
仕方がないという生活と、
どっちがいいか。
炎上の理由は、理解できます。
この広告の言いたいことは、「お金と生き甲斐のどちらかをとるとしたら、生き甲斐のほうをとるべきだ」ということです。
しかし、時期が悪かったようです。
つい先日、金融庁から「年金だけでは毎月5万円の赤字となり、95歳まで生きるには2000万円の貯蓄が必要」といった試算の発表があり、今は、多くの人が老後に不安を抱えている時期です。
「生き甲斐」どころか、実際問題として「月30万」も貰っていない人からすると、この広告はカチンと来たに違いありません。
「もう少し気を遣って、広告文を選ぶべきだった」ようです。

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