昨日、東京都内の新型コロナウィルス感染者が41人となったことを受けて、小池都知事が緊急会見を開き、
@ 平日はできるだけ仕事は自宅でおこなっていただき
A 夜間の外出もお控えいただき
B この週末、お急ぎでない外出はぜひとも控えていただきたい
との要請を行いました。
そして、その要請を受けて、都内のスーパーでは “買いだめ” が行なわれ、品薄状態となってしまったようです。
小池百合子・東京都知事が今週末の外出自粛などを都民に求めた25日夜の記者会見。その直後から、都内のスーパーではあわてて食料品を買い込む人たちの姿がみられた。スーパー業界は「生産が止まり、商品が全くなくなる状況は考えられない」と、冷静な行動を呼びかける。
(「朝日新聞 DIGITAL」より)

想像していた通りの結果です。
外出自粛の要請が出たことにより、「食料品が無くなってしまうのではないか」という “危険” を察知し、慌ててスーパーへと走ったわけです。
では、同じように今週末には「新型コロナに感染するかもしれない」との “危険” を察知し、皆、家で大人しくするでしょうか。
私は、そうは思いません。
おそらく、既に予定が入っていた人は、“決行” することでしょう。
「リスク・マネジメント」とは、“常に最悪の事態を想定すること” です。
今回で言えば、「さらに感染者が増えてしまうかもしれない」ということが、“最悪の事態” です。
ところが、「自分の周りでは、それほど感染した人がいない」などの理由から、「もう大丈夫なんじゃない?」と油断している人が多いのが、現状のようです。
その一方で、「皆がスーパーに殺到して、品物が無くなってしまうのではないか?」という “最悪の事態” については、容易に想像がつくらしく、何の根拠もなしに、買いだめに走ってしまいます。
しかし、実際には “商品がまったく無くなる” という状況は考えづらいのです。
一方で、“感染がますます広がる” という状況については、このままでは十分に起こりえることです。
どうか、正しいリスク・マネジメントの元に、正しい行動をして欲しいものです。
そして、この週末は、(本当に)外出を控えていただきたいものです。
「ゴーストタウンとなった東京を(テレビ中継で)見てみたい」という理由でも何でもよいです。
とにかく、小池都知事の言葉を信じて、外出を控えてみてはいかがでしょうか。
posted by Descartes at 22:38
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