シャープは7日、イオンを発生させる独自技術「プラズマクラスター」が新型コロナウイルス抑制に効果があるとの実験結果を発表した。空気中に浮遊するウイルスを不活性化できるという。同社はイオンで浮遊ウイルスへの効果が実証されたのは世界初とみている。ただ実験と家庭では使用環境が異なり、まだ同機能を搭載した家電での効果は立証されていない。
(「日本経済新聞」より)
プラズマクラスターは、シャープの空気清浄機などに搭載されている技術です。

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今回の実験内容は「飛沫を模したウイルスを含む液体に高濃度のプラズマクラスターを約30秒照射してから再び回収し、感染性ウイルスの数を測定する」という方法をとっており、“実空間” における実験ではありません。
そのため、現在発売されているプラズマクラスター搭載の空気清浄機について「新型コロナウイルスに効果あり」と謳うことは(医療機器としての認定を得る必要があるため)できないとのことです。
しかし、それでも今回の実証は
・実際に90%以上のウイルス活性化が確認されたこと
・付着ウイルスではなく、浮遊ウイルスに対する実証であること
などから、その期待はかなり大きいのです。
新型コロナウイルスは、ドアノブなどの “固形物に付着したもの” については、アルコール除菌などによる効果が確認されています。
しかし、“空気中を浮遊するウイルス” については、「次亜塩素酸水の(超音波加湿器による)噴霧」など様々な対策が提唱されてきましたが、どれもその効果が実証されるまでには至っていないのです。
今回の「プラズマクラスター技術」についても、一般家庭(空間)における効果が実証されたわけではありません。
しかし、シャープの「プラズマクラスター空気清浄機」は、既に “かなりポピュラーな製品” であり、もしもそれが「新型コロナウイルスに効果あり」ということになれば、“飛沫感染に対する有効な対策” として、かなり早いスピードで普及させることが可能です。
シャープをはじめ、関係団体の方々には、さらに進んだ実証(と認可)をお願いしたいところです。