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2016年10月07日

司法書士がヲタクの黒歴史を処分するサービスを開始?

今日の「ねとらぼ」に以下のようなニュースが載っていました。


◆墓場まで持ってけ、黒歴史!
 司法書士がオタクの死後、同人グッズやPCデータを処分してくれるサービスを開始◆
 愛知県の司法書士事務所が同人誌やオタクグッズ、PCの秘蔵データなどいわゆる「黒歴史」について、利用者の死後に処分してくれるサービスを開始しました。全国的に見ても珍しいといえる本サービスはいかにして生まれたのか、・・・
(以下略)


このサービスを開始したのは、愛知県の「坂口司法書士事務所」というところです。


司法書士と言えば、平日の午前中に「10、20、30 ・・・」と怪しげなCMを流しているのが印象的ですが、さらにまた怪しげ(?)な事を考えたものです。


業務としては「死後事務委任契約」に基づく「遺品整理」ということになるのでしょうか。


  ※業務の詳細についてはこちら >> 司法書士のつぶやき|坂口司法書士事務所


詳細を読むと、「家族に見られたくないコレクションなどを適法に家族の目に晒すことなく処分し、亡くなってもご自身の尊厳を保ちたいという方向けの内容」と説明されていますが、果たしてそのようにうまく行くでしょうか?


まず疑問なのが、「(ご本人の死後に)家族からの連絡を受けて遺品整理に着手する」となっているのですが、そもそも、「家族」が連絡してくるのか、ということです。

「家族」が連絡してくるということは、この死後事務委任契約の存在を「家族」が知っていることになります。

しかし、(ご本人は)そのようなことは「家族」に伝えないと思います。

「隠しておきたいこと」に関する契約だからです。


にもかかわらず、「家族の目に晒すことなく処分」するための必要条件として、家族は 《部屋に入る前に》 この司法書士に連絡しなければならないのです。


口頭で伝えるのがいやで、死後事務委任契約のことを「遺言書」のような文書で残しておく場合でも、その「遺言書」は部屋の中にあってはいけません。


公正証書遺言にでもすればよいでしょうか。


その場合でも 《部屋に入る前に》 ご家族の方が公証役場に遺言書に関わる問い合わせをする必要があります。


そもそも一般の人が、公正証書遺言などというものを知っているでしょうか?


やはり、ここは依頼を受けた司法書士が、責任をもって、《毎日》 依頼者の安否を確認する必要があると思います。


さらに言うと、司法書士が遺品を勝手に「処分」してよいものかどうかという疑問もあります。

同人グッズは相続すべき財産にはならないのでしょうか。

もしかすると、売却すると○○○万円にもなるような「貴重なグッズ」があるかもしれません。


アイデアはよいのですが、本人の希望通りに完璧に遂行するのは難しいような気がします。

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posted by Descartes at 22:56 | Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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