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2018年02月22日

裁量労働制

ここ数日、「裁量労働制」に関する議論やニュース報道が続いています。

おもな内容は「裁量労働制を採用すると労働時間は減るのか」「裁量労働制に関するデータは本物(?)なのか」ということです。


ここで今一度、そもそも裁量労働制とは何なのかということを確認してみたいと思います。


以下は、転職エージェント『MS-Japan』のコラムからの抜粋です。

■ 「裁量労働制」とは
実際の勤務時間と関係なく、あらかじめ決められた時間を働いたとみなし、給与を支払う仕組み。
労働時間計算を実労働時間ではなく、見なし時間によって行う制度です。
ただし、この裁量労働制は、従業員の不利益になる可能性もあるため、どんな職種にでも適用できるわけでもなく、対象者に応じて「専門業務型」と「企画業務型」の2種類の裁量労働制が認められています。
「専門業務型裁量労働制」は、主にクリエイティブな業務や専門的業務など、労働時間を管理することが適切ではなく、その業務遂行の方法を従業員の裁量にゆだねることで、従業員がより能力や成果を発揮できるような職種に適用されるケースが多くなっています。(中略)一方、「企画業務型裁量労働制」は、主にホワイトカラーを対象としているのが特徴であり、ホワイトカラーの生産性向上の観点から、事業運営に関する企画・立案・調査・分析業務などの従業員の裁量にゆだねる業務に適用されます。
(中略)いずれにしても、実施にあたっては労基法に沿った手続きが必要となります。
(「裁量労働制について|3分でわかる最新人事コラム|MS-JAPAN」より)


ここで注意したいのは、裁量労働制の「裁量」の主体が “労働者” であるということです。


使用者が手順や業務内容、あるいは労働時間などを管理することが困難な業務(業種)に対し、その管理を労働者に “委ねる” というものです。


つまり、たとえば外回りの営業のように、使用者が実際の労働を把握することが困難で “外出していた時間を働いていたものとみなす” いわゆる「事業場外労働」のみなし制度とは違います。


さらに専門業務型裁量労働制については、導入できる業種は19業種に限定されています。


 こちら >> 専門業務型裁量労働制|厚生労働省ホームページ


これらの業種については “実際にどれくらいの時間労働していたか” 把握することが困難なのです。

何時から何時まで外出していたかを把握できる外回りの営業とは違います。


ですから「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」というのは、少々おかしいような気もします。

そもそも労働時間自体を管理(把握)していないのですから。


しかも、業種が限定されているのですから、一般的な議論に用いるのもどうかと思います。


我々(国民)の多くは「そもそも裁量労働制とは何なのか」という正しい情報を持たずに国会中継を見ているのではないかと思います。


「裁量労働制」というネーミング(ニュアンス)だけが頼りです。


国会議員の方は、そのようなことはないのでしょうか。


ときどき、国会中継を見ていて「論点がずれてるな」と思うときがあるのは、ひょっとして各人の持つ基礎知識に相違があるのではないかと思うことさえもあります。





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posted by Descartes at 22:36 | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする