新型コロナウィルス抗体判定キット付き遠隔健康医療相談

2019年08月24日

花粉症治療薬 保険適用外

ここ数日、「花粉症治療薬などを保険適用外にするかどうかが検討されている」というニュースをよく耳にします。

(前略)花粉症治療薬を巡っては近年、医療機関で処方される薬と同等の成分の市販品として、久光製薬の「アレグラ」やエスエス製薬の「アレジオン」などが発売されている。
 健保連は百二十一の健保組合の協力を得て、二〇一六年十月〜一八年九月に加入者が受診したレセプト(診療報酬明細書)を分析。市販品で代用できる花粉症治療薬を公的医療保険の適用外にすると、年間約五百九十七億円の削減効果があると試算。軽症者向けに一種類だけ処方される場合に限って適用外にしても、三十六億円の削減になる。
 がん治療薬などで高額な新薬が次々と登場する中、幸野(健保連)理事は今年五月に三千三百四十九万円の価格がついた白血病治療薬キムリアの売上が年間七十二億円と見込まれると指摘。「高額薬剤が十個出ても、花粉症治療薬を保険適用外などにすれば財源を捻出できる。国民皆保険維持のため、見直しは必要だ」と訴えた。
 健保連は二〇一三年十月から一年間のレセプトの分析で、花粉症治療薬や湿布薬などを市販薬で代用すると、年間二千百二十六億円の医療費削減になると試算する。
(「東京新聞」記事より抜粋)


このニュースの受け止め方は、「花粉症の人」と「花粉症でない人」とでは大きく異なるでしょう。


私は花粉症ですが、医療機関に通うようなことはありません。

まず医療機関に行くのが面倒ですし、それほど重度の花粉症ではない(と本人は思っている)からです。


それでも、万が一 “とても症状が重い日” にあたったときのために、毎年、市販の花粉症薬を1箱は購入しています。

そして、1箱全部を使い切ることはまずないのです。


一方、私の知人で、毎年花粉症の時期が “近づくと” 早々と医療機関に行き、薬の処方を受けている者がいます。

彼からは、私も医療機関で診てもらうべきと何度も薦められました。


その理由は「薬が安く手に入るから」ということでした。


 byouin_machiaishitsu.png


花粉症で医療機関に通う人の理由は様々です。


「病気なんだからちゃんとお医者さんに診て欲しい」という人もいれば、前述のように「薬が安いから」という人もいます。


この花粉症薬すべてを保険適用外にし、市販薬を購入してもらうことにすると、約600億円もの医療費削減となるのだそうです。

さらに、湿布薬などもあわせれば、2126億円もの削減とのこと。


記事には、「高額な新薬に対する財源としても医療費を削減すべき」とあります。

ちなみに、記事に出てくる「白血病治療薬キムリア」の価格は3349万円ですが、保険を適用することで、患者の負担は約40万円で済むのです(患者の年収などによって異なりますが)。


キムリアは、“1回の投与で効果が期待できる新薬” とあり、一部の白血病患者にとっては “どうしても必要なもの” です。


そして同様に、花粉症薬や湿布薬が “どうしても必要な人” は大勢います。

 ・重度の花粉症で、毎日薬を飲み続けないと仕事もできない人
 ・高齢で、毎日湿布薬を貼らないと身動きもできない人

こういった人たちも含めて、一概に “すべて市販薬で代用” と言うのでしょうか。


私は「本当に必要な人(患者)なのかどうか」ということを基準に、保険の適用を判断すべきと考えます。

そして、その判断をするのは、医療機関(お医者さん)です。


「行けば必ずもらえる」状態でなくなれば、それほど必要としていなかった人たちは、はじめから医療機関には行かなくなり、医療機関の負担も減るのではないでしょうか。


などと言うことを考える今日この頃です。

(何だか歳をとるにつれて、お金の負担が増えてきているように感じます。)






ラベル:医療 保険 花粉症
posted by Descartes at 23:52 | 我思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

月30万 生き甲斐

阪急電鉄の中吊り広告の内容が、“炎上” しているらしいです。


その中吊り広告とは、株式会社パラドックスが年に一冊ずつ発行している語録『はたらく言葉たち』と阪急電鉄がコラボした「ハタコトレイン」という企画の一環で、阪急電鉄の車内に掲示されているものです。


 hatakotrain.jpg

 こちら >> 「ハタコトレイン」が6月1日から走ります!


その “炎上になった広告(言葉)” が、以下のものです。

 毎月50万円もらって毎日
 生き甲斐のない生活を送るか、
 30万円だけど仕事に
 行くのが楽しみで
 仕方がないという生活と、
 どっちがいいか。


炎上の理由は、理解できます。


この広告の言いたいことは、「お金と生き甲斐のどちらかをとるとしたら、生き甲斐のほうをとるべきだ」ということです。


しかし、時期が悪かったようです。


つい先日、金融庁から「年金だけでは毎月5万円の赤字となり、95歳まで生きるには2000万円の貯蓄が必要」といった試算の発表があり、今は、多くの人が老後に不安を抱えている時期です。


「生き甲斐」どころか、実際問題として「月30万」も貰っていない人からすると、この広告はカチンと来たに違いありません。


「もう少し気を遣って、広告文を選ぶべきだった」ようです。


 
 ▸ はたらく言葉たち1


posted by Descartes at 01:17 | 我思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月12日

何か変だよ ふるさと納税

今日のニュースに次のようなものがありました。


 野田聖子総務相は11日午前の閣議後記者会見で、ふるさと納税で「過度な返礼品」を送っている自治体を制度の対象外とすることを検討すると表明した。与党の税制調査会での議論を経て、来年の通常国会に地方税法改正案を提出する。
 返礼品について「寄付額の3割以下」「地場産品」とするよう求めた総務相通知を受け入れない自治体を対象外とする方向だ。(中略)同省がこの日公表した実態調査の結果では、9月1日時点で「3割超の返礼品」を送っている自治体は全体の13・8%の246市町村。このうち174市町村は返礼品を見直す意向がなかったり、見直しの時期が未定だったりした。「地場産品以外の返礼品」を送っている自治体は少なくとも190市町村だった。
(「朝日新聞 DIGITAL」より抜粋)



「ふるさと納税」の制度が、単なる “返礼品競争” になっているとして、“総務省の通知を受け入れない自治体” については《対象外》にするというのです。


ふるさと納税の制度というのは、自分の選んだ自治体(自分の故郷でなくても可)に寄附をした場合、寄附金額から2,000円を差し引いた額が、自身の支払うべき税金(住民税・所得税)から控除されるシステムのことです。


 furusato_nouzei.png

 こちら >> ふるさと納税の仕組み|ふるさと納税 はじめるナビ


これはとても新しいシステムのようにも感じられますが、元々、納税者が一定の寄附金を支払ったときには所得税の控除を受けられるという「寄附金控除」の制度があり、そういう意味では、“全く新設の制度” とは言えません。

 納税者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」を支出した場合には、所得控除を受けることができます。これを寄附金控除といいます。
 特定寄附金とは、次のいずれかに当てはまるものをいいます。
 ただし、学校の入学に関してするもの、寄附をした人に特別の利益が及ぶと認められるもの及び政治資金規正法に違反するものなどは、特定寄附金に該当しません。
(1) 国、地方公共団体に対する寄附金(寄附をした人に特別の利益が及ぶと認められるものを除きます。)
(以下、略:「国税庁ホームページ」より)


そして、この寄附に対する “感謝の気持ち” として、自治体は、寄附者に対して “お礼の品(返礼品)” を送ることができます。

実はここが、制度としては新しく、この部分に対する競争が激化してしまったため、“総務省の逆鱗” に触れてしまったのです。


 こちら >> 総務省の逆鱗に触れた ふるさと納税優良自治体


そしてついに、今日の(野田総務相の)記者会見では、そういった悪質な(?)自治体について “ふるさと納税制度の対象外” とすることが発表されのです。


・・・しかし、「何か変だよ」と思ってしまうのは私だけでしょうか?


まず、「ふるさと納税制度の対象外とする」というのは「寄附しても税金控除が受けられないようにする」ということです。


そして「寄附をする」のは、我々一般消費者(納税者)です。

さらに「税金控除が受けられない」のも、我々一般消費者(納税者)です。


そしてさらに言わせてもらうならば、「返礼品について “寄付額の3割以下” とするように求めた総務相通知」というのは、“何の強制力もない” ものとして発せられた通知なのです。


まずは再度、“強制力のある” 通知を自治体に対して発するべきではないでしょうか。


それでも、違反する自治体に対しては、何らかの罰則を与えてもよいと思います。


少なくとも、「寄附はできるし、返礼品も受け取れるけれども、税金控除は受けられない」などと、一般消費者(納税者)を巻き込むような形にはすべきではないと思います。


それこそ、ふるさと納税の趣旨に反しています。





posted by Descartes at 01:40 | 我思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする